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完成記者会見レポート!

映画『牙狼〈GARO〉~RED REQUIEM~』完成記者会見
2010年8月20日(金)東京・アキバシアター
[登壇者]小西遼生、原紗央莉、CGスーパーバイザー・迫田憲二、監督・雨宮慶太(敬称略)
[司会進行役]大口孝之(立体映像ジャーナリスト)

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●ご挨拶

雨宮慶太監督:監督の雨宮です。よろしくお願いします。

小西遼生:冴島鋼牙役を演じた小西遼生です。よろしくお願いします。

原紗央莉:魔鏡ホラー・カルマ役の原紗央莉です。よろしくお願いします。

迫田憲二:今回3DVFXを担当しましたオムニバス・ジャパンの迫田憲二です。よろしくお願いします。

●トークセッション

司会(大口孝之):雨宮監督は、数々の3D作品に関わっていらっしゃいますが、いかがですか?

0820b.jpg雨宮監督:本格的に長い作品は初めてなんですが、東京電力館などで流れていた立体映像など演出をやらせていただきました。まだフィルムのときです。

司会:小西さんは映画『牙狼〈GARO〉~RED REQUIEM~』を、3Dでご覧になっていかがですか?

小西遼生:個人的には、この『牙狼』が映画化するというのは念願というか、TVシリーズをやっているときからスタッフの人たちとも、これは映画の様なサイズで観たいよねと言っていた作品だったので、まずはそこの感慨深さが凄いありました。あとは3Dというのは、オープニングから監督が作った魔導文字だったり、アクションのシャドウだったりが、とてもアクティブに動いていて、普通の平面であればそれが横に動くだけだったりしますけど、迫ってくる表現とか3D特有の迫力というのに、本当に感動しました。

司会:本来平面である文字が、ああいう形で立体的になっているというのは、非常に面白いアイデアだと思いました。

雨宮監督:そうですね。3D映画だと、よく石が飛んできたり、槍が飛んできたりというのはありますけど、『牙狼』の場合は、極力良くある様な3Dカットは無くそうとしました。その代わり『牙狼』でしか観れない飛び出し感のものを作りたいなと思いました。なので牙狼の場合は、魔導文字が立体で目の前にあるように見せるにはどうしたら良いのだろうと試行錯誤して作りました。

司会:アクションをやる時に、本当に当ててないんだけど、カメラの位置のトリックで本当に当てているように見せるという映画用語で「盗む」なんて言い方がありますが、この作品は3D撮影のために実際に当てないとダメだったと聞きました。

雨宮監督:いつもは空振りでパンチを受けてやるのですが、今回は本当に当てないと、3Dだからバレちゃうんですよね。当たっていない状況が分かるので。なんで、大分当てて演技してもらいましたよね。

小西遼生:そうですね。(笑)

雨宮監督:それに剣を使う話しなので、いつもはジュラルミンの剣で役者の首に当てて“盗み”でやるんですけど、それがバレちゃうので、今回は特別にゴムにメッキをかけるというのを開発しました。なので劇中で皆さんがご覧になる剣は、ほとんどゴム製なんです。なので役者さんのストレスがなく立ち回りが出来たかなと思います。

0820c.jpg小西遼生:斎藤洋介さんと一緒のシーンで、首元に剣をグッとやる所があるのですが、3Dなのでギリギリまでやった方が良いかなと思って、本番でやった瞬間に「うっ!」って声がして(笑)、カットかかってから映像を観てみたら凄いギリギリの時がありましたね。成功はしたんですけどね。

司会:原さんに関しては、クライマックスに向けて、非常にボディペインティングとか特殊メイクとか多くなっていきますし、まわりもCGの世界が多くなっていくので、ほとんどグリーンバックの中で演じられたというご苦労があったと思うのですが、いかがでしたか?

原紗央莉:私は3Dの撮影は『牙狼』が初めてで、しかも3Dの作品を最初から最後まで観るのも初めてだったので、“3Dヴァージン”でした(笑)。3Dグラフィックの世界なので、ほぼ一人での撮影だったので、戦わなきゃいけない所で動いたりとかする時に、相手のことを想像しながら演じなきゃいけなかったことが、とても大変だったなと思います。

司会:実際に完成するまで、雰囲気というのは想像できなかったんですか?

0820d.jpg原紗央莉:CGを使った特撮の映像を観たことがなかったので、完成した映画を観て「私はこんなにみんなに嫌われてたんだ!」って驚きました(会場笑)。でも、すごい重要な“嫌われ役”をしていたんだなという責任感もありましたし、(映画を観て)とても感動しました。

司会:特殊メイクやセクシーさなど、強烈な印象を残していて、主役をくっちゃってますよね(笑)。

原紗央莉:そんなことないですよ!(笑)

雨宮監督:僕のテーマで、女性の美しくて凶悪なものというのを、ずっとチャレンジしているのですが、今回はかなりイメージに近いというか、設定イラストに近い感じですね。

司会:そういうシーンを作っていたのは迫田さんですが、全部CGで作る映画より、実写の映像にそういうCGをいれていく作業はとても大変だったと思いますが、何か苦労話はありますでしょうか?

0820e.jpg迫田憲二:フルCGだと、そのCGの世界感だけで構築してしまえば、立体になってもあまり苦ではないのですが、そこに一つ実写が入ることで、その実写の撮られた環境とかをベースにしてCGを作り上げていかなければいけなくなります。しかも3Dになると、立体で観た時に、実際の実写の素材がちゃんとした空間の位置で立体に見えるかどうかなど、そういう所を気をつけなければ、なかなか成立しにくくなりますので、目合わせでちょっとこの辺かなとかは、立体ではなく普通の作品だと出来たりするんですけど、やはりそういう所が一つ一つカットごとに時間がかかりました。

司会:ドラマの時からCGを使用していますが、今回、映画が出来上がった感想はいかがですか?

雨宮監督:なかなか客観的に見れないのですが、やれるだけのことは全部やれたかなと思います。特に僕らが始めた時は、3Dのアクションで合成のある作品というお手本がなかったので、そこを手探りでやって「あ、こういうやり方が出来るんだな」と思った時に完成した、みたいな感じです(笑)。
TVシリーズの牙狼と、テイストを同じようにするは、とても大変だったということがわかりました。TVシリーズとの印象を同じにするために、いかに立体映画でやれるかというのが、かなりハードルが高いものにチャレンジしてたんだなと、あとで痛感しました。みんな頑張っていたので、出来に関しては満足しています。

司会:私は雨宮監督とデン・フィルム・ エフェクトという合成の会社に、同じ日に入社したんですよね。そういうポストプロダクションの技術を知っているというのは、監督をやる上で、非常に有効だったと思うのですが、いかがですか?

雨宮監督:とくに今回に関して言うと、今まで合成をやってたのが良かったですね。やってなかったら出来なかったかもしれないです。素材をみんなで考えたりするのもそうですが、お芝居でも、あとで小西さんや原さんに合成される位置を考えて立つ場所を決めたり、お芝居の向きとかを計算して撮らなければいけなかったので、多分その合成とかが頭に入っていなかったら、現場で混乱していたかなと思います。

司会:小西さんは、TVシリーズと比べて、現場の雰囲気とかセッティングの面倒さとかはいかがでしたか?

小西遼生:セッティングは単純に倍くらい時間がかかる感じでしたね。

雨宮監督:休めたでしょ?(笑)

小西遼生:はい(笑)。1カット1カットの細かい動きの撮り方というのは、TVシリーズと一緒だったんですが、長回しで撮る所とか、ここから先に出ると(映像が)飛び出てくるという所を意識しての動きというのが多かったです。

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司会:ワイヤーアクションも多かったですか?

小西遼生:アクションチームが、最初の頃は丁寧に落としてくれたんですよ。だんだん手を離してるんじゃないかっていうくらいすごいスピードで落ちて(笑)、「あ、ゴメンゴメン」って言われたりとかしました。

司会:原さんは特殊メイクとかは初めてでしたか?

原紗央莉:初めてでした。8時間くらいかかるので、寝かせてもらいながらやっていただきました(笑)。顔とか体とか、全身の型を取る作業があったんですけど、それが鼻だけしか穴が空いていない状態で、粘土の様なもの中に埋められるんですけど、私はかなり恐がりなので、特殊メイクの方達に「大丈夫だよ、息できるからね!」って言われながらやりました。あとは体にペインティングを監督に入れてもらったんですが、私は絵とかがすごい苦手なので、描いてもらった時は感動しました。

司会:迫田さんとしては、技術的なものは勝算ありで挑まれたのでしょうか?

迫田憲二:今まで『牙狼』シリーズをずっとやらせていただきましたが、『牙狼』というのは毎回色んなものへのチャレンジだったりするんです。そういった意味で、今回は3Dということにチャレンジしつつ、最初の頃は3DCG以外の部分は今までのやり方とガッツでいける(笑)と勝算があったのですが、立体視でわからないところがあって・・・。でも作業や撮影が進んでいくうちに、「こういう場合はこう見せられる」とか一つずつ分かってきて、「あ、これは時間がかかるけれど、確実にいけるな」とやりながら見えてきました。

司会:この作品で、オムニバス・ジャパンとしては相当技術を積んだのではないでしょうか?

迫田憲二:今回の作品もCGに実写合成あり、フルCGの所もあり、実写だけのシーンでも2Dで合成をしたりなど、全ての要素が入っていますので、そういう意味合いで言うと色んなノウハウは蓄積できたかなと思います。

司会:意外と単純な所で、ワイヤーの跡を消す作業とか、3Dだとできないんですよね。

迫田憲二:そうですね。もともとアクション映画ですので、TVシリーズの時はとにかくワイヤー消しというのが多くて、それが今回果たして同じ様な形で出来るのかというのがありました。最初のテスト撮影とかふまえる中で、実際にTVシリーズと同じ様な形で消してみたバージョンと、もうちょっと手を入れて作ったバージョンとを社内で検討しつつ、「こういう方法でやるとバレてしまう」とか、線を一つ消すだけでも消し方を間違えると、その部分が飛び出して見えたりとか、奥に見えたりとかしてしまうので、そういった意味では確実に消す方法を見いだして進めていきました。

司会:雨宮監督もこの作品で、掴んだぞって感触はありますか?

雨宮監督:掴んだぞまではいかないですけどね。お金をかける所が何となく分かったという感じです。ある程度お金と時間をかけないと、イメージ通りのものは撮れないと思いました。ただ工夫もあるので、なんとなく見えた感じはしましたね。

0820h.jpg


●質疑応答

Q:原さんに質問なのですが、今回悪役を演じてみて、どういった所が魅力でしたか?

原紗央莉:撮影する時は一人が多かったのですが、雨宮監督に絵コンテでこういう感じというのを細かく指示していただきながら演じました。そういう監督のビジョンみたいなものが、そのまま映像になっているなというのをとても感じたので、悪役なんですけどすごいビジュアルがカッコ良いというところです。でも嫌われた方が(映画として)成功なんですよね、私的には(笑)。

Q:みなさんに質問なのですが、撮影中、一番困難だったシーンはありますでしょうか?

雨宮監督:原さんのラストのシーンで、小西くん扮するガロと戦うところが一番大変でした。

0820i.jpg小西遼生:僕は、ちょっと高い位置で戦う所があるのですが、そのシーンを廃屋で撮ったんですね。高い位置というのは、それだけ自分の運動量も増えますし、時間もすごい遅い時間まで撮影していたので、そのシーンは数日間とても大変でした。スタッフのみなさんも、その時は睡眠時間がほとんどなかったので、あそこは本当にみんなで頑張って乗り越えた山場だった気がします。

原紗央莉:先ほどもちょっと言いましたが、一人でカメラに向かって演技をするとか、私も空中に吊られて撮影する所があったので、アクションの経験も全くないし、ワイヤーで相手のいない相手を想像しながら動くというのがとても大変でした。

迫田憲二:最後の原さんのシーンでのグリーンバックの撮影で、こんな感じの画になるだろうと想像しながら撮らなければいけなかったのが大変でした。あとは個人的には冒頭のベビル戦での合成が、果たしてうまくいくのかというのも、その時はまだ半信半疑でした。ただ空き時間にその現場をくまなく計算し、実際のCG上では、その撮影した空間を計測データ共に3D情報として全ておこして、その空間を再現したりとか、そういう作業をしなければいけなかったので、3Dの技法で言うととても大変でした。

Q:監督と迫田さんにお聞きします。今回長編3D映画を撮ってみて、今後への課題と言いますか、意外とこんな所がこうなるといいのになという部分があれば教えて下さい。

雨宮監督:3Dで今後、ドラマとか新しい映像をお客さんに観せていくというところで、一番大事なのはロケーションかなと思いました。僕らは岩場とか廃屋を一つの空間として撮ってるのですが、本当に非現実的なものをやるのであれば、日本の映画だったら逆に日本ではないロケーションのところが良いと思います。例えばそこにガロが立ってるとか。写真だとごまかしがきくんですが、3Dだと実際の風景の奥行きがはっきりと出るので、ロケーションをきちんとやって、そういうところで仕掛けのあるお芝居が撮れるといいかなと思います。

迫田憲二:今後の課題としては、3Dになるとカメラが2台いるので、ちょっと機動性がなくなってしまうところがあるので、手持ちが出来るとかそういう部分が良くなると、映像の幅というものも広がるのではないかなと思います。あとは、CGやVFXなどの仕上げの方に関して言いますと、今回色々やったことで、ちゃんと作っていくといいものが出来上がるということが分かりました。ただ、映像表現の幅としては、3Dの作品としてはまだまだスタート地点に立ったという感じだと思います。そういう所は、今後、立体特有の見せ方というか、2Dの作品だとちょっと間が持たないとか、そういうものが3Dになるとじっくり見えるということで、もうちょっと違った表現が出来るとか、新しい表現が出来るとか等の可能性は広がっていくのかなと思います。


●最後に雨宮監督からメッセージ

雨宮監督:もともと『牙狼』という作品は、TVの深夜枠で始まったのですが、もう一度『牙狼』を観たいと言ってくれるファンの人と、『牙狼』をもう一度作ろうと言って下さった方たち、そういうので形になった作品です。仕上げもすでに一年くらい経っているので、僕らが頑張った映画を、大きいスクリーンで、1回とは言わずに、2回、3回と観てほしいなと思います。よろしくお願いします。

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完成記者会見

おおッ、完成記者会見の詳細なレポート、ありがとうございます!!
当日ストリーミング配信で観ましたが、
聞き取りにくい個所もあったのでとても分かりやすくて嬉しいです♪

しかし、3D作品を作るのって本当に大変な作業なんですね。
大勢の人達のアイデアや協力がなければ成し得なかったでしょうね。
本当に牙狼スタッフは凄いなって思います!

これを読んだらますます映画公開が楽しみになりました!!
早く劇場の大スクリーンで観たいです!!

No title

完成記者会見の詳細なレポートをありがとうございました!

TV版の牙狼もアクション及びCG効果が凄かったわけですが、
3Dとなるとまた色々と違うと言うことが解りましたし、
現場でのキャストの方々の御苦労もかいま見ることが出来ました。
レポートを読めば読むほど、ますます映画が楽しみになってきた感じです!!!

監督がおっしゃるとおり、
1回だけではなく、2回、3回と、大きいスクリーンで観るつもりでいます。
もちろん、友人知人にも声を掛けてv

とにかく、上映を楽しみにしております!

体を張った演技、映画が楽しみです。

はじめまして。

記者会見の様子、お伝えいただきありがとうございます。

撮影も、小西さんをはじめ皆さん、体を張った演技をされたようで
本当にお疲れ様でした。

TVシリーズもDVDやYouTubeで何度も観るほど大好きです。

「RED REQUIEM」の公開がすごく楽しみでワクワクしています。
前売り券も10枚くらい購入して、家族で観に行ったり
私自身も2.3回は観に行きたいなって思っています。


前売り特典の蒔絵シールも魅力的ですしv-290


また、新しい情報等、更新を楽しみにしています。

ありがとうございました。

No title

TVシリーズからの大FANです!
あれから長い長い時間が過ぎましたが、やはり皆さんの写真やコメントを読んでいると、ドキドキしてきます(*^^*)

1人で深夜にわくわくしながら見ているのも楽しかったですが、今度は劇場のスクリーンでしかも3Dですかっ!!
『牙狼』の新たな挑戦ですね♪

初めて特撮というものにこんなにハマらせられた『牙狼』。
10/30は何が何でもお祝い(!?)に駆けつけます!!!

雨宮監督、小西さんを始め出演者の皆さん、STAFFの皆様、長い間お疲れ様でした!そしてまたドキドキわくわく♪を有難うございます。

No title

読み応えあり!でした。
昨年の夏に撮影の開始を知り
じわじわ
じわじわ
じわじわ、と

期待はゆっくりじっくりと高められていき
なにがしかの情報が公開されるたびに
そのたびに一度も裏切られることなく
僕の鼓動を高めてくれています。

本当にありがとうございます。
もう少しで逢える。

楽しみです。
という言葉ではもはや修まらないのは皆同じでしょうかw

お忙しいのにこんな素晴らしいレポを有難うございます♪

まるで自分がその場にいるみたいな気持ちになり……泣きそうになりました……。

まだ完成した物を観ていないのにこんなに感動してしまって…… スクリーンの前へ座ったらどうなるか怖いです!!


  ∧∧
 (゜∀゜∩ ガロガロ~♪
 ο  ノ
 Ο_ ノ  
   ∪
  ⅢⅢ
  ωω

No title

あぁ~みたいなぁ~
おいらは、10歳だから見れないよ~~~~
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